Mie Prefectural Yokkaichi Commercial High School

2025.03.06 情報マネジメント科

快挙!全商9冠を達成!情報マネジメント科3年生


 本校情報マネジメント科3年の芝田来瞳(くるみ)さんが、全国商業高校協会(全商)が主催する9種目の検定試験(全商検定)全てで一級を獲得する「9冠」を達成しました。これは、平成27年3月に卒業した立木優衣さん以来2人目となる快挙です。
 
 全国で本年度「9冠」を達成したのは77人、県内ではわずか2人です。令和6年2月29日には本校の表彰式が行われ、芝田さんも壇上に上がりました。

 9種目とは、
・珠算
・電卓
・簿記実務
・ビジネス文書実務
・英語
・情報処理(プログラミング部門)
・情報処理(ビジネス情報部門)
・商業経済
・財務諸表分析
です。


 9冠の高校生には全商協会からSBL(スーパー・ビジネス・ライセンス)の顔写真付きの認定証が贈られます。

芝田さんは、菰野町立八風中学校出身。令和4年4月に本校に入学しました。令和7年3月1日に卒業式を終え、春から地元の大手企業で事務職として就職します。 在校生とこれから四日市商業高校を目指す後輩たちのために、令和7年3月6日、芝田さんにインタビューを行いましたので紹介させていただきます。



入学のきっかけは?

「中学の時、“自分が将来何になりたい”といった明確な目標が見つからなくて。それで、就職も進学も強みがある四日市商業高校を志望ました。将来のことを決めるためには資格をしっかり取ろうと思って、情報マネジメント科を受験しました。」

入学して、入学前のイメージと違った点や、新たな発見はありましたか?

「商業高校ならではの授業があることは最初から分かっていたので、おおむねイメージ通りでした。ただ、思ったより商業科目が多かったです(笑)。入学して、情報系の科目でパソコンを使ううちに、自分がパソコンを使って作業することが好きだということに気づきました。情報処理も面白いし、WordExcelを学ぶことが楽しいなと思っていました。」

「そのうち、先生が “冬にも受験できるが、秋にも情報処理の検定があって、がんばれば合格の可能性がある。受けてみようと思う人は挙手”とおっしゃって、何人かが手を挙げたので私もやってみようと思いました。それで9月に情報処理検定を受験して、最初の全商検定の合格になりました。」

全商検定9冠を目指した経緯は?

「1年生のときは9月に情報処理(ビジネス情報部門)検定を受けたあと、11月に珠算検定を受験し、合格しました。小学生のころにそろばんを習っていたのと、部活動(珠算電卓部)の取り組みでもありました。1年生のときに合格した検定試験はその2つだけで、特に9冠を意識していたわけではなかったです。

 2年生になると、これも部活動で6月に電卓検定を受験することになり、合格しました。冬には授業の取り組みで情報処理(プログラミング部門)検定を受験し、合格しました。2月に合格した商業経済検定では、ビジネス経済、マーケティングという学習分野を知って、こんな実際的な内容を学ぶんだ、と驚きながら勉強しました。

 3年生になって、前年度に体調不良で欠席した簿記検定とビジネス文書実務検定に合格すると、『ここまで来たら、あと2つがんばろう』と考え、ハッキリと目標にしました。そして、12月に英語検定、財務諸表分析検定に合格しました。」

苦手な科目はありませんでしたか?

「実は、簿記が苦手でした…() 仕訳の仕組みや勘定科目をなかなか覚えられなかったです。でも、苦手科目があるのは自分だけではなかったので。検定試験が近づくにつれ、クラスメイトと“ヤバイヤバイ!どうしよう”と言いながら、必死で覚えたのも、良い思い出です。」

卒業後の就職を決めた時期ときっかけは? 

「2年生の時、夏に進路ガイダンスが行われました。私は、何かのために進学する、という希望はなかったので、将来の夢や目標を決めているクラスメイトが「私は〇〇になるために大学(専門学校)へ進学する」と話しているのを聞いて、なんだか羨ましいなぁと思ったことを覚えています。一方で、早く自立したいという気持ちが強くなり、家族と話し合って就職志望を決めました。四日市商業高校にいれば、社会人になるための挨拶、礼儀やマナーなどが当たり前に身に付きます。そして情報化社会の現代における必要なパソコンスキルも授業で学べるので、就職志望を決めたときに不安は一切ありませんでした。」

これから進学先を決める中学生に向けて、四日市商業高校の魅力を伝えてください!

「私は、本当に四日市商業に通って良かったと思っています。2年生の時の修学旅行では楽しい思い出がいっぱいですし、部活動の全国大会へ仲間と出場した時の高揚感と感激は忘れがたいです。商業高校というと、簿記という印象があるかもしれませんが、それ以外にも色々な検定試験があります。また、学びも、楽しさも、本当にたくさんあって、四日市商業高校ってすごいんだよ!と言いたいです。」